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《18》
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勝手に悠真が那由汰からの電話に出てしまった。
「止めろ悠真!
携帯返せよ。かーえーせーー!」
必死に携帯を取り返そうと手を伸ばすが、頭を強く押さえつけられて上手く身動きがとれない。
『あんた誰?
何で湊の携帯に他の男が出るの?』
「俺は湊の彼氏だ」
ハァっ?!
こいつ何言ってんだ?
いつ悠真が俺の彼氏になったんだよ??
俺の彼氏は那由汰だ!
那由汰ーガツンと言ってやってくれ~。
俺の彼氏は那由汰だって。
そんな俺の願いは、もちろん電話の向こうの彼には届いていないだろう。
那由汰は悠真の言葉を聞いた瞬間、何を思ったのか少しの間沈黙してから、笑いながらしゃべり出した。
『…………。
へぇ~、湊の彼氏なんだ~。
湊に彼氏が居たなんて知らなかった~。
彼氏さん、すみませんがちょっと湊に話があるんで
今どこに居るか教えてもらえません?』
「教える訳ねーだろ。
お前は湊の何なんだよ?」
『僕? 僕はぁ~、んー…まぁ、
湊のご主人様ってゆうところですかね~?
命令したら湊、何でも言うこと聞いてくれますよ』
「……へぇ。
なるほどね…面白いじゃん、それ。
気ー変わった、教えてやるよ。
湊は今、被服室に居る」
そう言って悠真は電話をオフにした。
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