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いじめてあげる ※R-18
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艶やかな笑みで俺を見下ろすラフルにぞくぞくする。こうなっちまったら、俺に勝ち目はない。ただただラフルに与えられる感覚を享受するだけだ。
「あ、ラフル……っ」
「言ったでしょ、虐めてあげるって」
ラフルはにっこりと笑い、サイドテーブルから何かを取り出す。黒い革でできた紐のようなもの。首の後ろに手を回して、その紐のようなものが首の下を通って行く。
くるりとそれが俺の首に巻きついたことで唐突に理解した。これは、首輪だ。心臓が跳ねる。ばくばくと高鳴る。呼吸が速く、荒くなっていく。
「今から、トールを飼ってあげる。言葉遣いとかはいいけど、首輪つけてる間は俺の言うことに逆らっちゃダーメ。いい子のトールならできるよね?」
飼ってもいい。前言ったことを覚えていたらしい。背筋がゾクゾクする。力が抜けて、ただ媚びるようにラフルを見上げることしかできない。
「……返事は?」
「わかっ、た……逆らわねぇ、から」
「ふふ、よくできました。……じゃあ、ご褒美にもっと虐めてあげる」
頭を撫でられるだけで凄まじい昂奮が俺を襲う。ラフルはまたサイドテーブルから、今度は木てできた拘束具を取り出す。小型で肌に接する部分は綺麗に磨かれて傷つかないようになっており、こういうことのために使うものであることが伺えた。
「手、出して。……そう、いい子……」
固定されて、磨き抜かれてつるつるした木の感触が手首を包んだ。ゾクゾクする。
「ね、トール。トールならやろうと思えばこの拘束具なんか壊しちゃえるよね?」
「……あ、あ。」
「壊してみてよ。それ」
そう言われたものの力を込めようとしても力が入らない。そんな俺を、ラフルは至極楽しそうに見ていた。
「なんで、壊せないのか、俺に教えて?」
「俺……ああ……!わから、ねぇ……けど、力が、入ら、ねぇ……っ」
「ふふっ、トールったら、かーわいい」
呼気を含んだ声にすら凄まじい快楽を覚える。頭が真っ白になっちまう。
「ねぇ、トール。どうしたい?ちゃんと言えたらしてあげる」
「あ、……あ、あ……」
「ほら、言ってみてよ。ね?」
促されて、何かのスイッチがぱちりと入った気がした。
「俺…ああ、俺を、抱いて、くれよぉ……っ!」
「よくできました。じゃあ、シよう?沢山、抱いてあげる」
***
「あ、ああ、ああ…っ…ん、く、ぁ、ふ……」
「ふふっ、かーわいい。もっと啼いて、可愛い声、俺に聞かせて?」
突き入れられるラフルのものを食い締めて、その熱さと質量を味わう。
四つん這いにされて、後ろから貫かれていた。全く抵抗できない体勢に否応無く俺の昂奮は高まる。
既に幾度か達した頭は快楽で擦り切れそうになっている。
「あぁ、う、……っふ、ぁ、いい……っ!」
「ほんと、別人だよね。俺を抱いてる時と、こうやって俺に抱かれてる時とじゃ……どっちも大好きだけど」
過ぎた快楽に侵された頭はもう殆ど思考能力を失っている。ラフルの言ってることもあんまりわからないくらいに。好きとか、かわいいとか、そういう単語だけがやっと脳内で処理されるくらいに、頭の中が桃色に染まっている。
口から零れる言葉も意味をなさない母音ばかりだ。
「俺に飼われて、抵抗できなくさせられるのが、そんなによかった?」
こくこくとただ頷いた。このままずっと飼育されることができればいいのに。蕩けた頭でそんな事を考える。飼育されてラフルの支配下にいると、身も心も完全にラフルのものになったような感覚を覚える。
「ああ、ん……っく、う、や…ぁ、っ」
「でも、首輪とか拘束具とかなんてつけてなくても、トールは俺のものだから。絶対に誰にも渡さない」
狂気すら孕んだ独占欲の塊をぶつけられて頭が真っ白になる。ラフルのものをきつく食い締めながら恍惚に浸る俺はきっと酷い顔をしていると思う。
「っく、トール……そんなに、締めないでよ……っ」
ラフルが低く呻くと、俺を侵すそれがどくりと脈打ち熱く粘った欲望を俺の中に注ぎ込む。
多幸感に包まれて、頭が真っ白になり…
「ねぇ、ちょっと!トール!?トールってば!」
ぴたぴたと頬を叩かれて意識が覚醒する。横を見れば、心配そうに俺を見るラフルがいた。快楽が過ぎて気を失ったらしい。既に首輪も拘束具も外されていた。
「大丈夫?もう、気絶しちゃうから、びっくりしちゃった」
「ああ。すまねぇ……気持ちよすぎて、よ」
ラフルが俺の頭を撫でてくれるのが心地よくて、もっとして欲しくてすり寄った。
「……なんか、トールって犬みたいだよね」
「そうかもな。飼い主に忠実だろ?」
「うん。それで、悪い奴から俺を守ってくれる頼れる番犬。俺を抱いてる時は猛犬かな?」
俺の中の獣も、ラフルに執着する方向に向かっていた。傷つけることなく、しかし抱く時には欲望と独占欲を隠しもしない。
「ははっ、確かにそうだ。お前を傷つける奴は絶対に許さねぇ。自慢の牙で噛み殺してやるさ」
「抱かれてる間は可愛い声で鳴いて甘える仔犬だけどね」
「ブフッ!」
ラフルの一言に思わず吹き出した。自覚がねぇわけじゃねぇから否定できないのがつらい。まあ、ラフルが楽しそうだからいいか。
すっと、俺の目の前に手が差し出される。何事かと思ってその手を凝視するとラフルはにやりと笑った。
「トール。お手」
「……」
そんなことだろうと思った。流石にそれには乗らない。ラフルはさらに続ける。
「おかわり」
「……、……」
「もー!けち!やってくれてもいいじゃん!」
「やらねぇよ!けど……」
その手をくるりとひっくり返し、手の甲にキスを落とす。ラフルがみるみる赤くなるのがわかった。
「これじゃ不服か?オ・ヒ・メ・サ・マ?」
「……。トールのばーか。大好き」
首筋に手を回されて、ぎゅっと抱きつかれる。抱きしめ返すと、ラフルは嬉しそうに笑った。暫くそのままじっとしていると、静かな寝息が聞こえてきた。俺も静かに目を閉じる。
今日も、いい夢が見られそうだ。
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