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108.✩俺が頑張る
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✩✩✩✩
俺が頑張って動いて、楓さんを気持ち良くしてあげよう。
溶けた頭で思いついたのはそんなおかしなことだった。
そのためにはどうすればいいかな、なんて軽く記憶の海を漂ったら、俺が動きやすい体勢がすぐ思い出された。
思い出されたということは、前にもやったことがあるということ。
ドキドキしながら上にいた楓さんを引き倒して組み敷いた。楓さんのを入れたまま、彼の腰の上に跨った。
楓さんの胸に両手をついてゆっくり腰を下ろすと、より深く楓さんのモノが入ってきた。
「ああっ………ん………はっ………はぁ……」
「……………あさ、ひ?」
上がった息を整えようとして、ふと呼ばれて顔を上げると、楓さんはさっきまで瞑っていた目を開いて俺をじっと見つめていた。
俺に組み敷かれて、楓さんが俺を見上げてる………。
ぞくぞくとした快感に近い何かが背筋を走った。
自分が楓さんを見下ろしているこの状態に、すごく興奮を覚えた。
この体勢、好き………かも。
ドッ、ドッ、ドッ、と心臓の音が頭に響く。もしかしたらこの音も楓さんに聞こえてるかもしれない。
ああ、やばい、すごく緊張する………。
よく考えてみれば、これ、物凄く恥ずかしい体勢だ。
目を瞑ればいいだけの話なんだろうけど、お互いの表情がよく見えて、表情を隠そうと俯けば自分のモノが視界に入る。
逆に顔を上げれば楓さんに顔を見られる。
しばらくじっと見つめ合っていると、楓さんの手が俺に伸ばされた。
胸から腰へと撫でられると、自分の中が楓さんのモノを締め付けるように蠢いた。
なんか、ほんとに、おかしくなりそう………。
少し言葉を交わしてから黙り込んだ楓さんに、ちょっと荒手だったかも、なんて思い始めたとき楓さんがニヤリと笑った。
「旭、動いてみてよ」
「え……、あ、うん………」
楓さんにそう言われたものの、何をどう動けばいいのか分からなかった。
記憶を辿ってみても、楓さんを押し倒してこの体勢に持ち込んでからの部分があやふやだった。
思い出せないんじゃない。思い出せるけど、ただ単にその時の俺が快感に溺れていて、記憶が曖昧になってるだけだと思う。
腰を、振ればいいのかな………?
ぼやけた記憶の中で、前の俺が一生懸命、こ、腰を振っていた気がする………。
意を決して少し前後に腰を揺らしてみた。
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