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142.✩ビリビリ
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✩✩✩✩
シャワーから熱いお湯が流れる音に混じって、くちゅっと控えめにも淫らな音が浴室に響いた。
楓さんの手が重なった右手は、自分の意志に関係なく動かされ、俺自身を緩く扱いたり足の付け根の際どいところを揉みこんでいた。
「あ、あっ……や……ひゃ、んっ………」
「…声……抑えてないと、桜姉に聞こえちゃうかもね」
「はぁっ……く………ふっ…か、えでさ………キス、キス…して……」
息をする時にどうしても声が漏れてしまうし、楓さんに両手の自由を奪われていて手を使って口を塞ぐことはできないから、楓さんに口を塞いでもらおうと思った。
キスを強請る俺を楓さんはどう解釈したのか、唇に触れたのはキスではなく泡を流した指だった。
「はっ……んっ…!」
「舐めて」
息継ぎをした瞬間を見計らって指が口内に侵入してきた。自分のではなく、楓さんの指だ。
重なっていた自分の左手はというと、楓さんが離れてもなお乳首を弄っている。
まさか、俺、無意識に一人でやってた……!?
羞恥で左手を止めると楓さんが耳元で「止めないで」と囁く。その声にも快感を拾ってしまって背中がゾクゾクして達しそうになる。
「耳、だめ……イっちゃ……ああっ……」
「ほら……イきなよ……」
「ふ、あ、……はぁ……んんっ…!」
楓さんの指で口内を犯されながら、呆気なくイかされて自分の手の中に欲を吐き出した。乱れた息を整えていると、出した欲を塗り込むように優しく自身を扱かれる。
達したばかりで敏感になっているそれを扱かれて、ビリビリとした大きな快感が全身を駆けた。快感で跳ねる俺の体を、楓さんは後ろから抱き込んだ。
「楓さん……も…、むりっ……や、ああっ………」
「そっか。じゃあ、やめようか」
「…あ………」
楓さんはそう言うと俺の太腿をするりと撫でて離れていった。ほぼ楓さんに寄りかかっていた俺は、支えていた楓さんが退いて椅子からずり落ちる。
さっき俺の尻に当たってた楓さんのモノはガチガチに固くなっていた。中断して辛いのは楓さんも同じだろう。
本当にここでやめちゃうの?と振り向いて楓さんを見上げると、楓さんは薄く微笑んでいた。
……楓さん、なんか、いつもと違う…。
「…楓さん………?」
「ふふ、ちょっと意地悪したくなっちゃった」
「………それは、俺が桜さんと仲良くしてた、から…?」
困ったように笑う楓さんを見てそう思った。もしかしたら俺が思ってる以上に、楓さんにとって桜さんが来ることはストレスになってるのかもしれない。
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