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14.愛される事への喜び-4
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ドラマの撮影が終わるという事は、三善の与えられた仕事も終わると言う事で、暫くは今までみたいに頻繁に会う事ができなくなると言う事だ。
それは、三善にとっても辛い事。
「三善さんは…明日からまた違う仕事っすよね?」
「え……? あ、うん。秋幸ちゃんが出るやつを手掛ける事になってる」
「あぁ、あれっすか……。そうっすか……」
夏はそう言うと、シュンっと更に落ち込んだ顔をして、非力な身体を寄せて来た。
その態度が分かりやすくて、三善はクスッと笑ってしまう。
「なんでそんなに元気ないの? そんなに僕と会えなくなるのが寂しい?」
なんて、意地悪な質問をしてしまうのは、夏がとても可愛いからだ。
可愛くて、愛おしくて、離れ難い。
このまま仕事の事など忘れて、二人で何処かへと消えてしまいたい。
そう思わせるほど、夏が好きで仕方ない。
「当たり前っす……。三善さんがいるのといないのとでは、仕事のヤル気が変わりますから」
「そんなに?」
「そんなにっす」
「そっかー、そんなにかー」
夏の真っ直ぐ視線が嘘偽りがなくて、素直に心に響く。
それが、三善の心を高揚させる。
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