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結婚式
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今日も一人、幸せの世界へ旅立ちました
「おめでとう!杉!」
「おうおう!ありがとな、みんなっ!」
屈託無く笑う杉は、高校の同級生であり仲良い5人組グループの一人だった
「いやー!杉が蒼より先に結婚するなんて意外だったよな」
酒で顔の赤い掘西は、杉の背中を強く叩く
「ひっでぇーなっ!俺だって、蒼の方が先だと思ってたけどよー」
「そんなことないだろ。」
だって俺、別れたばっかしだし
「あーあー!そうでしたっ!蒼君…別れちゃったんだよねぇ?」
「えー!あんなにかわいかったのにぃ!?」
あーくそ、掘西のやつ出来上がってやがる
よりにもよってこいつの前で…
「何が不満だったんだよ、お前」
「怒るなよ、朝日」
不愉快そうなクールな同級生、朝日は俺に彼女を紹介してくれた張本人だ
「怒ってねーよ?当人同士の問題だしよ。
でもさぁ、お前、もう俺たち28歳な訳よ?相手を選んでちゃ、いきおくれっぞ」
「なぁ〜?すぎぃー?」
「ひでぇ!俺はちゃーんと相手を選んで決めてるんだゾォ!」
ふざける2人をよそに、朝日は釣り上がり気味の目をさらに釣り上げる
やばい、始まった
朝日の説教
「お前もいい加減、現実みろ」
「わかってるって!」
高校の時から朝日はこうだ。
明るいノリの掘西と調子ノリの杉、そしてもう一人ふざけた性格の男
その三人が何かしでかすたびに、ケツを拭き
きつい目と言葉で注意する
面倒見のいいやつだし
頭がいいから、気がつくやつなんだけど
とっつきにくい所もある
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