アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
飲みすぎ注意
-
俺はもともと酒が強くない
強く無いだけで、弱くはない!
と、思うんだけど
「俺は理由なく別れぇたわけじゃなくてぇ」
頭がぼぅとする
今ここにいるのもよくわからない
「悪いとさぁ…思ってっけどさぁ。俺だって理由があるのにさぁ。あさひもすぎもほりのしもおればぁーっか責めてさ」
自分が何を言ってるのか判断する前に言葉が出てくる
なのに、どうしても並木に俺の思いも知ってほしい
っていう願望に突き動かされてしまう
「おー?どんな理由があるんだ?」
並木は顔色すら変えずに飲み続ける
「…ずっとな。憧れがあるわけよ」
「憧れ?もしかしてあれか?高校の時、燃えるような恋愛がしたいってやつ」
「ばかにすんなぁっ!」
「してねーって!」
「お前には…人気モンのお前には分からないかもしれないけどさぁ。俺だけを見てくれて俺もその子しか見れなくなるみたいな」
好きすぎて、苦しくて、眠れなくなるような
そんな恋愛
「憧れて、なにが悪りぃんだよ…」
酒のせいで涙腺が緩くなる
でも涙は流さない
堪えると、頭がジーンと痛くなってくる
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
8 / 361