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チョコレートを受け取った並木はなぜか戸惑ってる様子だった。
いつも余裕綽々なこいつが、戸惑うなんて何が起きたんだろう…
「な、ちょっと付き合ってくんね?」
「いやだ。」
「そうか。じゃあまずは国本デパートな」
あっさりと返される
「いやだって言ったんだけど?」
並木は口の端を持ち上げると、強引に俺の腕を掴んで歩き出した。
「離せってば!!!」
抵抗しようとしてもやっぱりビクともしない
同じ男なのに力で負けてる!
「お客様、店内ではお静かに」
「まだ外じゃん!!」
「これからの話な」
言葉での抵抗だって、飄々とかわされてしまう
いっそこいつの好きにさせた方がいいか…
別に悪い奴でも、無い…し?
連れられるまま歩いていけば、国本デパートへ入り、3、4階の婦人服売り場へ行く
てっきり自分の服を見るのかと思ったけど
並木はキョロキョロと見ては、たまに服を手に取って難しい顔をしたり
「お前が着るの?」
冗談めかして聞けば、並木はちょっと不機嫌そうだった
「他のデパートの人の入り具合とか、何を企画してるのかとか調べるんだわ。ブランドとかも売れ行きとか知っとくといいだろ?」
いつになく真剣な横顔
いつもと違う、ふざけた雰囲気はなりを潜めていて
やっぱり
こいつって思ってるよりちゃんとしてるのかも…
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