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思いがけず 並木 拓真目線
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からかってやろうと路地裏へ連れ込むと
困惑と混乱した大きな瞳がこちらを覗く
「襲おうかなぁって」
そう言うと吉見は可哀想なくらい真っ赤に頬を染めた。
俯いて固まる姿に
虐めたい
そんな感情が浮き上がってきて
覗き込んで唇を重ねれば、体は小さく震えた
女にも同じ事したことあるけど
こんなに壊してやりたいなんて乱暴なことを考えたことはなかった。
空気を求めて開く唇を塞げば、涙が頬を伝っていく
泣かせたい
もっと
もっと
泣かせて、滅茶苦茶にしたい
こんな感情、間違ってる
でも、吉見を見ているとそう思ってしまう
からかってやろう
付き合うって言わせてやろう
「わ、分かった。3ヶ月だけだから…」
思った通りに事が運べば、俺は素直に嬉しかった。
嬉しくてはしゃぐと、吉見の瞳が鋭く光る
油断していた俺の、股間に衝動が走る
捨て台詞とともに去っていく吉見に
面白いやら、痛いやらで俺の判断力は変になってた。
3ヶ月
短いようで長い月日
どうやってあいつを落として、泣かせてやろう
そうやって、俺はほくそ笑んでいた
これから
あいつが泣くと辛いと感じるようになるなんて、思わなくて
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