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バレンタイン 並木 拓真
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とある目的で俺は蒼を東京タワーに連れ出した。
満員のエレベーターで意図してなく、体が密着するとどんどん蒼の顔が赤くなる
恥ずかしいのか、マフラーで顔を隠そうとしてる。
「蒼、顔赤いけど」
「…見られているからっ」
ふーん。多分これは半分本当で、半分嘘
この距離、この近さ
多分蒼は思い出してるんだろう。あのキスを
俺の思い通りにするための強引なキス
渋々受け入れた舌の熱さを俺だって忘れてない。
男なのに、蒼は拒絶しなかった
俺のように意図があるわけじゃない、純粋な包容。
「新宿のこと、思い出してる?」
そう言うと細めな肩が揺れた。
今すぐ手を引いて、トイレに連れ込んでぐちゃぐちゃにしたら…
こいつどんな顔するだろ。
「蒼が望むなら、何度でもしてあげるのに」
ムキになった蒼はエレベーター内で視線を感じ、ますます小さくなった。
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