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バレンタイン 並木拓真2
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エレベーターの扉が開くと、目の前に東京の夜景が広がる
「うわぁ!綺麗だっ!」
さっきとは打って変わって一瞬で表情が明るくなった。
無邪気に喜ぶ姿に、俺まで嬉しくなる
「こっちきて。」
「うん!」
子供みたいだな。
腕を掴んで引っ張る
「大展望台の約600階段を歩く?」
貼られたポスターを読みながら、蒼は驚いていた。
予想してた反応で、本当に気分が良かった
「そう。普通は夜間はやらないんだけど、今日はこの時間に特別に大展望台までの外階段を上れるんだ。夜景も見えるし、こういうの嫌いじゃないだろ?」
「うん。嫌いじゃない!むしろ好き!」
本当に嬉しそうだな。
ここまで喜んで貰えるともっともっと喜ばせたくなる
外階段に出ると風が強い
赤い階段を登り始めれば、体力が無いのか蒼はすぐに息を切らせた。
「綺麗だ…」
休みながら景色を見て、蒼は呟いた
大きな瞳に映る夜景
綺麗だ
夜景より美しくて映えて見える
目が横顔から離せない
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