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二度あることは? 並木 拓真
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俺は我慢できなくて、結局襲ってしまった
助手席で呆気にとられたままの蒼が天井を眺めてる
細っこい喉元に真っ赤な痕が数個残っていた
やっちまったな
名前を呼ばれて、つい興奮した。
屈しない態度の奴を押さえつけると、凄い興奮するんだよなぁー
そろそろ、怒り出しそうな気がする
「っ!このっ!」
きたー
顔面めがけてきたストレートをかわす
「悪かったって。」
「痕!残ってんじゃんかっ!」
「だなぁー?」
「呑気に答えんなよっ」
今度は左手が顔面をめがけて振りかぶられる
まぁ、一発受けとけば気がすむか?
目を瞑って衝撃を待つと、一向に襲ってこなかった。
「…あおい?」
真っ赤になって俯き、体は小刻みに震えていた
「怖かったか?」
ふるふると首を横に振った
強がりか、本音かわからなかった
コートを肩からかけると、蒼は大きな瞳で俺を見上げてくる
「もう…怒ってない、のか?」
あーなるほど
俺がまだ怒ってると思ってたんだ
「許すって言ったろ?これでチャラだ」
喉元の痕を示せば、ますます蒼は赤くなる
女の上目遣いは武器になるが、こいつのは最強だな。
なーんか、小型犬を虐めてるみたいになってくる
罪悪感と征服欲
「蒼…煽んなって」
「煽ってなんかないだろ?」
タチ悪いよ、お前
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