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無くしたもの
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「あのっ!日高課長!お、俺のパソコン」
慌ててオフィスに戻ると、昨日まであったパソコンがなくなっていた
「あーそれがね、営業部の熊谷部長がコーヒーをこぼしたらしくてね。急遽入れ替えになったんだ」
「で、でも!あれには原案が…」
「USBにとってあるだろ?」
「そ、そうですけど…」
慌てて引き出しを開けて、USBを探す
これさえあれば、最悪なんとかなる
「…ないっ。な、なんで?」
「あーごめんごめん。」
熊谷部長がニヤついた笑顔でやってくる
「USB?そんなスティックあったんだけど、濡れてたと思って捨てといたよ」
「えっ…」
「親切心だったんだけどねぇ。」
「てめっ!!」
栗橋が熊谷部長につっかかる
「やめろっ、栗橋!!」
その場にいる全員で止めると、熊谷部長は襟を正す
「ふ、ふっん!昨日捨てたから、ゴミ捨て場にでもあるんじゃないか?」
そうだ。
ごみ捨て場
「蒼先輩!!」
止めるのも無視して、ごみ捨て場に走った、
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