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栗橋 仁太5
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関係ない
そっか…
なんで拓真が怒ったか分かった。
拓真は俺の事を大事にするって言って、俺との関係を真剣に考えてた
たった3ヶ月の恋人だからだと、相手の事を考えてないのは俺の方だ。
「蒼先輩…抱きたい」
そろりと下半身に手が持ってこられると、全身に鳥肌がたつ。
やっぱりいやだ。
拓真に触られるのはなんでか分からないけど、大丈夫だ。
でも…でも…
拓真以外は無理っ!
「っ!ご、めん。無理!」
全力で暴れる
俺には力がないし、持続力もない。
暴れるしかない
「先輩!お願いします!」
なにをだよっ
俺は今、拓真に会いたいんだっ!
がつん
と手の甲に衝撃を感じる。
手のひらが顔に当たったらしく、栗橋の体がどく
「ごめんっ!ほんっとごめん!」
ゆるく解けたネクタイと襟を手で握りしめて、ごみ捨て場を走り去る
会いたい
会いたい
会って、今まで安易に3ヶ月を考えてたこと謝りたい。
俺、ダメなんだ。
拓真じゃないと触られたくない
お前は男だけど、俺も男だけど
男ならお前がいいよ
気持ち悪いかもしれないけど、それでもお前がいい
そう考える理由を、俺はまだ理解できてなかった。
男を好きだって認めるのはまだ怖くて。
それでも、拓真にならいいと思ってしまったんだ。
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