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「おいバカ。」
「まだあだ名バカなの〜?いい加減龍って呼んでよ〜、直人くん〜!」
「キモイ」
「キモイってなんだよ!泣いちゃうぞ!俺泣いちゃうぞ!」
友達になってから1週間が経った。
相変わらずコイツといるとちょっとだけ楽しい。
あと、やっぱりコイツはいじりがいがある。
そんなことを思いながらもコイツと話してたらコイツの言葉を聞いて絶望してしまったのだった....
「あ、そういえばテストどうだった?」
「は?お前こそどうだったんだよ。」
「俺?全教科100点だけど。」
「はあ!?お前それ嘘だろ、お前みたいなバカが100点取れる訳ねーだろ。」
「本当に100点だよ。ほら。」
そうしてテスト用紙を見せられた。
ちゃんと100点と書いてあった。
「そんな...。お前なんでそんな点数取ってんだよ!!」
「だから、最初に言ったじゃん。俺結構頭いいって。」
そういえば最初の方にそんなこと言ってたな.....
でも、これは反則だあ!!
「俺言ったから直人くんも言ってよ!」
「無理だ!!」
絶対バカにされるに決まってる!!!
「えーーーー!!見せてよ!!」
「無理だっつってんだろ!!」
「なんで?」
とさっきまでふざけ口調だったやつが急に真面目な口調になった。
びっくりしたが、真面目に聞いてるし答えるしかない。
「だって、僕のことバカにするだろ...」
「しないよ。俺は直人くんの全てを知りたいから。」
真面目な顔で優しい口調でそういうので泣きそうになっていた僕はつい笑ってしまった。
「お前バカかよ!僕の全てを知りたいってテストの点数も含めて知りたいっておかしいだろ!!」
「なんだよー!せっかく俺真面目に言ったのに台無しじゃんかー!もう!」
笑いながらそんなことを言っているコイツを信用出来た。
だから俺はコイツに言ったんだ。
「34点だよ。俺のテストの点数。これで満足かよ。」
「そうなのかあ。かなり点数悪いな...。 あっ、そうだ、俺ん家に来ない?一緒に勉強しようよ!」
「え、いいのか?」
「うん、いいよ!」
すごく嬉しかった。
そうして、放課後コイツの家で勉強を教えて貰うことになった。
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