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腹黒敬語眼鏡が現れた2
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なんか、ゲームでも思ったけど・・・実際目の前でこの笑ってる顔見ると胡散臭さパネェ
胡散臭いっつーよりキモいわ~
まず理事長室まで案内するっつー腹黒敬語眼鏡に着いてってるけどずーっとニコニコしてんだよな
・・・俺ならぜってー顔引き攣ってくるわ。無理して笑いたくもねーのに笑う必要なくね?皆が皆そのニコニコ笑顔好きなわけじゃねーと思うけど。俺からしたらキモいだけだわ~
ちょうど建物の中に入った所で副会長が足を止め、先程まで湛えていた笑顔を引っ込め振り返る。
え?何?ちょっ・・・こっちくんなって!
今度は打って変わって真顔で詰め寄ってくる相手に壁まで追いやられドンッと耳元で音がし、顔の横に手を付かれる
ちょちょちょ、まさかの壁ドン!?何で!?よし、意味が分からん逃げ・・・ようとしたら壁ドンからの~股ドン!
何!俺男!壁ドンも股ドンも嬉しくないし!経験もしたくなかったわ!女子なら喜ぶかもだけどな!むしろ俺が女子にしたかったわ!
つーか、顔近ぇから~~!息かかってるから~!
「なっ、何ですか?」
「きみ、どうして私が無理して笑ってるって気付いたんですか?」
「え・・・?」
「そんなに私の笑顔はキモいですか?」
「あー・・・あれぇ?もしかして俺声に」
「出てましたよ」
「えーと、ちなみにどの辺りから?」
「俺ならぜってー顔引き攣ってくるわ。辺りからです、何故私が無理して笑っていると気付いたのか、答えなさい」
マジか!俺無意識に声に出してた!?腹黒敬語眼鏡とか言ってなくて良かったー!
それより、マジ近いから。顔も怖いから!何か黒いし!手で胸押してんのにビクともしねーとか、身長差あんまねーのにムダに傷付くんですけど!
「あ、あの。見る人が見たらバレバレだと思いますよ?あの笑顔。人当たり良く優しそうに笑ってるようで目が全然笑ってないっていうか・・・。だ、だからその別に無理して笑う必要なんかないんじゃないかなーとか。ほら、喜怒哀楽があってこその人間っすよね?」
「―――ふっ。見る人が見たらと言いましたけど、なかなか私の作り笑顔見抜く人は居ないんですよ?」
「あの、そろそろ離れてもらえな・・・んぅっ!」
ニヤリと口角を上げたかと思えば壁に付いていない方の手で顎をすくわれ抵抗する間もなく唇を奪われる。
ちょい待て!!これ俺ポジじゃねーから!主人公君ポジだから!つーか、何!作り笑顔見抜く人全員にキスしちゃってんの腹黒敬語眼鏡って!
はっ!?てか、キスじゃん!これキスじゃんか!俺のファーストキス~~~~~!!!
ドンドンと胸板を叩きようやく副会長が離れる
「んっ、はぁっ。ハァーハァ。な、何すんだよ!初めてだったのに!俺のファーストキス返せ!」
「ふふっ、ごちそうさまでした。ファーストキスだったんですか?それは良い情報を聞きました。環、改めてこれから宜しくお願いしますね?環が言うようにこれからは喜怒哀楽を大切にしていくことにします。私、あなたを気に入りました、覚悟してくださいね?」
「覚悟ってなに!?」
行きますよ、とまだ息の整っていない俺に声を掛けギャーギャーと騒ぐ俺の手を掴むと歩き出し
その後、理事長室へと連れて行かれ色々と説明を受けた
ゲームをやっているからか、内容は殆ど知っているものだったので半分適当に聞き流す
あらかた説明が終わったらしく、ダンディな理事長の隣に立っていた秘書さんから学園の地図が載っているパンフやら、学園内での金銭が絡む支払いや寮部屋の鍵、身分証の役割を果たすカードキーを受け取り副会長とともに部屋を出た
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