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突然の訪問者2
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パンッと音がなるほど手を合わせると、こちらの返事も聞かずにおかずに手を伸ばし、一口食べると勢い良く食べ始めた。
「うわ~・・・どんだけ腹減ってたんだよ、この人」
苦笑を浮かべ自分も食べ始める。
「おい」
「ん?」
「ん」
お茶碗をこちらに突き出しおかわりを要求する。
「ん。じゃねーよ!俺はあんたのオカンか!」
いつの間にやら敬語も何もなくなり、ツッコミだけは忘れず入れるとご飯をよそって相手に渡す。
「ほら」
「おぅ・・・・・・。」
「な、なんだよ。何見てんだよ、ちゃんとよそってやっただろ」
「いや。何か俺ら夫婦みたいだな」
「今すぐ帰れ!」
「テレんな」
「テレてねーよ!」
フッとムカつくほど男前な顔で笑うと食事を再開させた相手に、小さく溜息を吐きつつ自分も食事を再開させた。
暫く無言でお互い食事が続き、先生が先に食事を終え、自分も続いて食事を終える。
「ご馳走さん。美味かった」
「はいはい、お粗末さまでした」
俺は席を立つと2人分の食器をシンクに運び、5分もかからず洗い終えた。洗い終わったと同時にいつの間にかソファーへと移動していた先生から声が掛かる。
「おい、環。食後のコーヒーがまだだぞ」
「どんだけ厚かましいんだよ!」
「早く持ってこい、ホットコーヒーな」
「イラッとする!なんだこれイラッとする!しかもいつの間にか名前呼びだし!」
イライラとしながらも言い出したら聞かないだろう相手の為にダンボールの中から共有スペースへと持ってきていた、バ◯スタでコーヒーを淹れてやる。ついでに自分のコーヒーも。
「センセー、ミルクと砂糖は?」
「ブラック」
「そりゃ良かった、欲しいって言われてもないし」
2人分のコーヒーを持ってソファーへと移動し、先生にコーヒーを手渡す。
「ほらよ」
「おぅ」
L字になっているソファーの先生が座っていない方へと腰を下ろす。
「環」
「ん?」
「何でそこなんだ」
「何が?」
「座る所だ」
「は?」
「こっちのが広いだろうが」
「何でわざわざ隣同士で座らなきゃなんねーのよ」
「・・・・・・。」
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