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あまりの衝撃的な事実に、俺は言葉を失った。
「...荒木......?」
そんなとき、彼女...いや、彼は不思議そうな顔でこちらの様子を伺っていた。
綺麗な青い二つの目が俺を映す。
俺を見ている。
その青い目に吸い込まれてしまいそうな、ドキドキとした気分になりながらも、なんとか大丈夫だと返事をした。
さてどうしよう。
まさか彼が男だとは、全くもってその可能性を考えていなかった。
女の人だと、信じて疑っていなかった。
「ねぇ、本当に......大丈夫...なの?」
未だに心配した様子でこちらを見る早坂くん。
か、可愛い…。
本当に早坂くんは男、なのか…?とても信じられない…。
「......ごめん、早坂くん。ちょっと身分証明書的なの持ってない?」
「えっ」
目頭を抑えながらそう問いかけると、彼は驚いた表情をした。無理もない。
俺も他人に身分証明書を見せろなんて生まれて初めて言った。
「身分証明書...さっき貰った、生徒手帳なら......」
そう言いながら、おずおずと俺に生徒手帳を手渡してくれた早坂くん。
それを受け取って中を確認する。
名前
早坂 蒼
性別
男
...やっぱり男だった。
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