アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
5
-
冗談とかでもなく、
本当に早坂くんは男...。
男なんだ......。
ぐらぐらする頭を押さえて、彼に生徒手帳を手渡す。
「ありがとう...信じがたい事実が載っていたよ......」
「僕の生徒手帳にどんな秘密が隠されていたの......?」
早坂くんは不思議そうな顔をしたあと、ふわりと笑い「変なの」って言ってきた。
可愛い!!!
ダメだなんだこの人クソ可愛い!
男のクセしてなんでこんなに可愛いんだ!?
未知のその可愛さに敵うはずもなく、俺は大きくため息をつきながら、彼の手をとった。
彼の手は少し冷たくて、男にしては小さな手で......手までも、本当は早坂くんは女なのではないのかと疑ってしまう要素の一つであった。
あそこまで確認したけど、正直まだ信じられない。
彼の顔を見ると、
見つめられると、
ドキドキしてしまう。
だから、
「お、お友達に...っ、なりましょうっ...!」
早坂くんの友達になって、彼のできるだけ近い存在になって、彼の美貌に魅せられないような耐性をつけよう。そう考えた。
でないとこの一年、
いや、
高校生活の三年間。
俺は早坂くん以外の人を好きになれる気がしない。
「いいけど......なんでそんな苦々しい表情で言うの......?」
「俺の...高校生活がかかってるからです......」
「......ふぅん? 変なの......」
「(くそっ、悔しいが可愛い!!!!)」
こうして、俺の波乱万丈な高校生活が幕を開けた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
5 / 103