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高校生活
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入学式の次の日。
俺は電車を乗り継いで高校へと向かう。
これから三年間この距離を行かないと学校に着かないのか......。
中学を卒業した今、中学校が家からとても近い位置にあったということを今更ながら感じた。
早く...慣れないといけないな...。
一時間ちょっとで高校に着くと、俺は校舎に入り、教室へと向かった。
そして、教室の扉を開く。
そこには...
俺の一目惚れの相手、もとい、友達の早坂くんの姿が真っ先に目に入った。
今日も今日とてムカつくくらい美人で可愛い。
あんな見た目をしておいて、生物学上男だとか神様は本当に意地悪だと思う。
「おはよう。早坂くん」
「ん...?あ...、えっと......荒木...だっけ?おはよう」
眠そうに目を擦りながらこちらを見てくる早坂くん。
可愛い...可愛いすぎる......!
そんな邪念を忘れようと頭を左右に揺らし、自分を正気に戻そうと努める。
早坂くんは男。
早坂くんは男。
早坂くんは男......!!
「荒木、顔が真っ赤。熱?」
ぺとりとおでこに早坂くんの手があてられる。
早坂くんの手は冷たくて心地よくて......、
「って、な、ななな何してっ!?」
「元気そうだね」
驚きのあまり大きく飛びのいた俺を見て安心したのか、よかったよかった。なんてのんびり言いながら早坂くんは欠伸をしてから机に突っ伏して眠りだした。
な、なんてマイペースな...!!
こっちの心をこんなにも掻き乱しておいて、ここまで普通の反応をされてなんだかすごく悔しい気持ちになった。
そして、彼の美貌に朝っぱらから振り回され、これからの学校生活が更に心配になる。
本当に大丈夫か俺......。
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