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早坂くんのテストの結果を、さり気なく覗き見ようとしたとき、早坂くんは「あ、テストの結果見たい?別にいいよ」と言ってテストの結果が書かれた紙をオープンに俺の前に出してきた。
な、なんて潔い...!
まさか、容姿端麗な上に頭もいいのか!?
ハイスペックなのか!?
いろいろな期待をしながら、早坂くんの点数を見る。
国語:18点
数学:10点
英語:1点
「俺より点数低いじゃんっ!!!!」
他の人もいるというのに、思わずそう叫んでしまった。
クラスメイト達は、俺のテストの結果を見ていないというのに冷たい視線で俺を見てきた。
それがすごく恥ずかしくて、ごほん!とわざとらしく咳払いをしてもう一度早坂くんのテストの結果を見てみる。
国語:18点
数学:10点
英語:1点
.........何度見ても、点数は変わらなかった。
「酷い点数でしょ。......隠してても結果は変わらないし、テストの結果は堂々と言ってるんだ」
恥ずかしがる様子など微塵もなく、あっけらかんとそう言う早坂くん...。
む、無駄なところが男らしい...!!
見た目超可愛いけど男らしいよ早坂くん!!!
「す、すごいね...堂々としてて...」
「今回は幼馴染に勉強教えて貰っていなかったし、いつも以上に酷いよ」
幼馴染...?
気になる単語を残し早坂くんは話を続けた。
「...荒木は、テストの結果どうだった?」
僕より酷い点数を堂々と見せる早坂くんなら、俺の点数を見ても冷たい視線を向けることはないだろう。
そう思い、俺も早坂くんにテストの結果を見せた。
「.........」
「.........」
「.........まあ、そういう日もある...と思う...」
「なんで俺が慰められてるの!? 早坂くん俺より点数低かったよね!??」
本日2度目のクラスメイトからの冷たい視線は1度目と変わらず痛かった。
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