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その日から、荒木とは友達になった。
感情を表に出さないようにするのが得意な僕は、できる限り普通に荒木に接するようにした。
学校にいるときは荒木がたくさん話しかけてくれる。
それが堪らなく嬉しかった。
テストの結果を教えあったり、
昼に一緒にご飯を食べたり(まあ僕は寝ていたんだけど...)、
学校帰りに寄り道をしたり。
友達同士が下の名前で呼び合って仲良くするのが羨ましかった僕は、半ば強引に名前呼びを提案した。
慶はあの人懐っこい笑顔でちゃんと受け入れてくれた。
「蒼」
家族と幼馴染以外に下の名前で呼ばれたのは初めてだった。
少しずつ少しずつ、確実に僕と慶は仲良くなっていった。
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