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蒼は一つ年下の幼馴染だ。
きらきら煌めく金色の髪。
海のように深く、青い二つの目。
のんびりとした性格。
俺は蒼の全てに惹かれていた。
まるで本当の弟かのように可愛がっていた。
蒼とは、小さい頃は今と比べるとよく遊んだ方だと思う。
しかし、年が一つ違いのため、学校ではなかなか話す機会がなく、俺も勉強やら他の友達との関わりやら受験やらで忙しくていつしか蒼と話すことさえ少なくなっていった。
時々、勉強を見てやるぐらいしか俺にできることはなかった。
そんな蒼が嬉しそうに友達ができたと言ってくるのだから、喜ばずにはいられない。
よかった。
本当によかった。
「ちなみに...どんな奴なんだ?」
「......すごく元気で、明るくて優しくて、太陽みたいに暖かい人。僕によく話しかけてくれたり、一緒にお昼ご飯食べたり、学校の帰り道で一緒に寄り道とかしたり...学校にいる間はずっと一緒にいる。...だから、今日みたいに休日に会えないとすごく寂しい」
ゆっくりそう語る蒼の頬は緩んでいた。
蒼は笑うことが少ないため、友達を語る蒼の姿が微笑ましい。
蒼は本当に可愛いな。
「その友達のことばかり考えて...会いたい会いたいって今日だけで何度も思って...」
うんうん。
微笑まし......
..................ん?
「声が聞きたい。少しでも話がしたいって、思う...」
そう語る蒼の表情は、先程と同じように笑っていたが......
心なしか......少し、赤みがかっているように見えた。
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