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「オリエンテーション合宿?」
パンをもきゅもきゅと頬張りながらそう言う蒼。
その姿はまるでハムスターのように可愛い。
現在、午前の授業が終わった俺と蒼は、屋上で一緒に昼飯を食っている。
蒼が一人で屋上に行くのについて行ったあの日以来、昼は毎日ここで蒼と一緒に昼飯を食うようになった。
蒼と話をしながら楽しく飯を食う。
心癒される一時である。
「やっぱり、朝の担任の話聞いてなかったんだね...」
「うん。今日は一段と眠かったから」
全く悪びれる様子もなくそう言う蒼。
そこが蒼のいいところであったり、悪いところでもあるんだよなぁ...。
「眠いって...昨日寝るのが遅かったとか? 夜更かしはダメだよ」
「...夜更かしするつもりはなかったんだけど...明日、学校で慶に会えるんだって思うと楽しみで寝られなかった......」
ふああ...と欠伸をしながらそう言う蒼。
...い、今さらっとなんか、とんでもないこと言ってなかったか...?
...聞き間違いかな?
蒼、すごく普通にしてるし...
うん。聞き間違いだな。
自分の耳はなんて都合のいいことが聞こえるようになっているんだろう。
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