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遭遇
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合宿ばかりに気を取られて勉強が疎かになってしまうのはいけない。
頭ではわかってるんだけど、勉強したくないよな〜。
休み時間。
トイレから教室へ向かう廊下を歩きながらのんびりそんなことを考える俺。
合宿が楽しみすぎて、合宿までの学校の時間が煩わしくて堪らない。
勉強は全般苦手だ。
国語も、数学も、理科も、社会も、英語も、
好きな教科といえば、頭を使わなくていい体育くらいだな...。
こんなんだからテストでいつも悪い点取るんだ......。
はぁ、と溜息をついていると、
人にぶつかった。
「うわあ!?」
「いって...!!どこ見て歩いてんだよ!!」
大声でそう言う俺とぶつかった人。
そいつは、制服を着崩し、チャラそうなアクセサリーをつけ、黒い髪の毛を一つに結んでいる奴だった。
ブレザーの校章の色を見る限り、俺より一つ上の2年生のようだ。
それにしてもコイツ......
「ちっせぇ......」
「んだとゴラァ!!」
「あ、ごめん!思ったことが口に...!」
「ふざけんなこの野郎!」
俺の台詞が逆鱗に触れたらしく、口が悪いその青年は俺の胸ぐらに掴みかかってきた。
う、うわ、俺のことすごい睨んできている...!
コイツすげー童顔だから、全然迫力ないけど!!
「ちょ、ちょちょ、暴力反対...!!」
「あぁん!?オレから言わせてみたら暴言反対だコラァ!」
「悪かった!謝る!!思ったこと素直にいってスンマセンっした!口が滑っただけなんです!!」
「それはちゃんとした謝罪じゃねーよ!」
俺と話しているとどんどん機嫌が悪くなるソイツ。
ヤバイどうしよう。
暴力とかほんと勘弁なんだけど......!
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