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昼食
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オリエンテーション合宿の知らせを聞いてから数日経ったある日。
今日も変わらず、昼の時間は蒼と一緒に屋上で飯を食べる。
俺はいつも通り母親に作ってもらった弁当を食べる。
蒼はいつも通り購買のパンを。
「それだけで腹一杯になる?」
「...ならない。でも、いつも親から渡されてるお金だと、パン二個買うのが限界」
「ふーん...」
昼飯が足らないからお金増やしてって両親にお願いすればいいのに。
まあ...蒼の家の問題であるから口出しはしないが...。
「...んー、じゃあ、はい!」
「......?」
「俺の弁当のおかず分けてあげるよ。ほら、あーん」
俺の弁当のおかずの一つ...ミートボールを蒼の目の前にやる。
蒼は最初、わけがわからないといった表情をしていたが、意味を理解すると、俺のミートボールを食べてくれた。
特に気にせずにやったけど......
な、なんか...こうやって食べさせてあげるのって...恋人ぽいな......
って、ちょっと待て!
俺と蒼は友達だし!!
つか、友達以前に男同士だし!!!!
「美味しい...」
「そ、そっか...よかった」
蒼はどうやら気にしていないようだ。
き、気にしている俺が馬鹿なだけか...。
変なこと考えていないで、さっさと食べよう...。
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