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バス
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なんだかんだ学校での日々を過ごしているうちに、待ちに待ったオリエンテーション合宿の日になった。
現在、俺と蒼含む一年二組の生徒たちは2号車のバスに乗っている。
クラス別のバスに乗り、合宿先へ少しずつ時間をズラして、順番に向かうらしい。
バスは一般的な、旅行バスといったもの。
俺と蒼は運転席側の方に乗っている。
蒼が窓際で、俺が通路側。
蒼は車酔いをするらしく、窓際がいいと蒼本人の所望だ。
席の位置は真ん中より少し前くらい。
ちなみに、荷物は、荷物棚や自分の座っている席の足元に置いている。
俺は足元に置いている。
持ち物がすぐ取り出せて便利だからな!
蒼は邪魔だからって荷物棚に置いていた。
「俺、滅多にしないからよくわからないけど、車酔いしやすい人って大変だよな...酔い止めの薬とか飲んだ?」
「うん。窓際ならほとんど車酔いしないと思うから、そう心配してくれなくて大丈夫だと思う」
「うーん、そうか? 酔ったらすぐに言えよ?」
「ん...そうする」
そう言って、蒼は俺から視線を外すと窓の外を眺めた。
心なしか、朝の時より気分が低いように見られた。
蒼、本当に大丈夫かな...
...俺が心配性すぎるだけかな?
少し不安になっている中、バスは発進した。
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