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バスの中では、クラスメイト達がワイワイ騒いでいた。
大声で騒いだり、ふざけて歌を歌ったりする男子とか、しりとりとかそういう類の遊びをして遊ぶ女子とか......とにかく騒がしかった。
普段はそこまで騒がしいクラスではないのだが、合宿だということでテンションが上がっているのだろう。
「...寝れない...」
「アイツ等ほんと騒がしいよな〜」
「その元気を分けて欲しい......」
「...蒼、さっきよりテンション低くなってるけど...大丈夫か? 酔ってない?」
「平気」
窓の外を見ているため、蒼の表情は見えないが、声のトーンからして明らかにさっきよりテンションが低い。
やっぱり、酔ったのか...?
「...やっぱ、ちょっと......気持ち悪い...」
そう言うと、蒼は手を口に抑えた。
外を見ていたその視線は前に向いたため、蒼の顔色が伺える。
...蒼の顔色は、真っ青だった。
「ちょっとなんてもんじゃないじゃん!! 大丈夫か!?」
「........................」
無理していたのに隠していたのか、蒼はそれ以降喋ることもできないようで、口に手をあてたまま、目を瞑り、俯いていた。
こ、こういうときはどうすればいいんだ!?
酔ったらすぐに言ってと蒼に言っておきながら、俺は対処法が全くわからなかった。
とにかく、俺は蒼の背中を優しく撫でる。
えっと、この後は...ど、どうすれば...
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