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「はぁ...」
薬を飲んで、一つ深い溜息をついてから、蒼はまた口を抑えた。
「大丈夫...じゃ、ないよな...寝ていた方がいいと思うよ。寝れる...?」
「...慶...肩にもたれかかっても...いい......?」
少し上目遣いにこちらを見てそう言う顔色の悪い蒼。
不謹慎ながらドキッとしてしまった...。
じ、自分のアホ!!
自分の頬を引っ叩く。
「い、いくらでも! どうぞ!!」
「...ん......助かる...」
俺の返事を聞いたらすぐに蒼は俺にもたれかかってきた。
その表情は辛そうだ。
蒼にしてあげれるようなことが思い浮かばず、俺は蒼の肩に手を回してぽんぽんと優しく叩いてやるくらいしか出来なかった。
しばらくの間そうやっていると、隣から規則正しい寝息が聞こえた。
今だ煩い車内だが、なんとか寝られたようだ。
よかった......。
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