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脱衣所に着くと、蒼は躊躇いなく服を脱ぎ捨てた。
俺はそれを直視できなくて、出来る限り蒼から目を逸らして服を脱ぐ。
視界の端に見えた蒼の体は...真っ白で、少し痩せ気味で......でも少し角ばってて.........一応、男の体をしていた。
って、直視はしてないけどなんだかんだちゃんと見てんじゃん!!
俺の馬鹿! 変態!
「い、行こうか」
「うん」
ドギマギしつつも、それを蒼に悟られないように出来る限りいつも通りに接する。
蒼は全く気にせず、普通に接してくる。
まあそうだよな。
男同士で風呂入ってドキドキする奴なんていないよな。
風呂場の扉を開くと、大きな風呂が広がっていた。
露天風呂とか、立派な宿屋の風呂とかと比べたら小さめだが、こういう学校行事での風呂だとこれぐらいで十分だと言える。
久しぶりの大きい風呂に、俺はさっきの悶々としていた考えをすっぱり忘れてしまうくらいにはテンションが上がった。
早く風呂に入りたい気持ちを抑え、まずは体を洗う。
入り口付近にあるお湯で体を綺麗にしてから、蒼と一緒に風呂へと足を踏み入れた。
最初は熱く感じたが、だんだんと風呂の温度に体が慣れていき、心地よさが生まれる。
「はーっ...あったかいな......」
「そうだね」
「すっげー落ち着く...」
ゆったりとしていると、ふと、視界に蒼が映る。
風呂で温まったため、白い肌が赤く染まっていて......
すごく......
「...............ぶくぶくぶく...」
「慶!? ど、どうしたの!?」
やっぱり直視してはいけないものだったんだ。
蒼は危険人物だ。
一目見ただけで男をイチコロにする魔性の男だ...。
頭の先までしっかりと湯に浸かってから、俺は勢い良く飛び出した。
「わ、びっくりした......大丈夫?」
「ああ...ちょっと、頭をスッキリさせたくて」
「それすると逆に頭の中煮詰まりそうだね......そろそろ体洗おうか」
「そうだね」
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