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合宿の夜
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体を洗い終えた俺と蒼は、もう一度湯船に浸かりたかったが、次のクラスの入浴時間が迫っていたため風呂から出ることにした。
無事に風呂をやり過ごすことができた...。
二泊三日じゃなくてよかった...。
心底安心する。
蒼のあの美しさは俺を軽くノックアウトしてくる。なんとか保ったが...。
それにしても、俺以外の他の人はなんで蒼の美貌にやられないのだろう?
不思議だ。
「十時消灯だったよね」
部屋についてから、不意にそう蒼に問いかけられた。
「うん。学校行事での泊りは消灯時間が早いよな...」
中学の修学旅行のときだったか、消灯時間を過ぎても友達と遊んでいたために、先生にこっぴどく叱られ、結局その修学旅行の二日目の午前の予定は全て説教で埋まってしまったことがあった。
それから学んだため、俺はもう消灯時間を破るようなことはしたくないと思っている。
ちゃんと学んで実行してる俺偉い!
「あと2時間もないくらいか......あ、じゃあさ! 寝る準備を早めにしてから、布団の上で消灯時間になるまで遊んでいようか! 明日は朝飯食って先生の話聞いて帰るだけで遊べるのは今しかないし!」
俺がそう提案をすると、蒼はきらきらとした眼差しを俺に向けてきた。
「こういう合宿とかで夜に遊ぶの...夢だった」
・・・夢?
小学生のときとか、中学生のときにも遊んではいなかったのだろうか......?と考えてから、蒼と初めて学校帰りに寄り道をし、蒼と話していた内容をふと思い出す。
蒼は...幼馴染以外に友達がいないと言っていた。
だから、合宿の夜に友達と遊んだことがないのか...。
それなら...
「じゃあ、小学生のときとか中学生のときにできなかった分も遊ぼうぜ!」
俺はそう思い、蒼に笑いかけてそう言った。
「僕、枕投げしてみたい...」
「お、いいな! やろうやろう!」
まるで小学生みたいにはしゃぎながら、俺と蒼は何して遊ぶかを、寝る準備をしながら話した。
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