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時刻は九時五十分。
ざっと一時間くらい枕投げをしていたようだ。
本当は、枕投げ以外にも何かして遊びたかったが、時間がもうない。
「......寝ようか」
「うん...」
休憩をして落ち着いた頃に、蒼にそう提案する俺。
俺の言葉を聞いたら、蒼は少し残念そうな反応をした。
しかし、それも一瞬で、蒼は元の無表情に戻る。
そして、もう一度口を開く。
「慶、ありがとう」
蒼の開かれた口から飛び出した言葉は、俺が予想打にしない言葉だった。
「......え?」
「枕投げ。一緒にしてくれてありがとう」
「あ、ああ......そういう意味のありがとうか...。俺もやりたかったからお互い様だよ。ありがとう、蒼」
二人で笑い合う。
枕投げして遊んで、お礼を言い合うだなんてなんか変だな。
そう思ったが、蒼にとっては枕投げは特別だったのかもしれない。
また蒼とやりたいな...。
なんてことを思いながらも、部屋の電気を消し、蒼と俺はそれぞれベッドへと潜り込んだ。
「おやすみ、慶」
「おやすみ、蒼」
こうして楽しい楽しい、オリエンテーションの合宿一日目は幕を閉じた。
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