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夕食を食べ終えて少しするとお風呂に入る時間になった。
慶はどこか、お風呂に入ることを嫌がるような反応をしていたが、結局は入ることにしたらしい。
もし慶に何かあったら僕がなんとかしないと。
慶はバスで僕のことを労ってくれたときに、こうやってやるのは友達として当たり前だと言っていた。
だから、僕も慶にしてあげたい。
それにしても、慶がお風呂を渋った理由はなんだろう。
水が苦手とか?
それとも、溺れるとか?
お風呂で溺れていたら学校での水泳はいつもどうするのだろう?
疑問を抱きつつ、僕と慶はお風呂に入った。
慶はお風呂を見るとすごく嬉しそうにしていた。
溺れる...とか、お風呂が嫌いとかではないのかな。
じゃあなんでさっき渋ったんだろう?
...慶が嬉しそうだし、気にしなくていいか。
湯船に浸かると、慶はふぁ〜なんて気持ち良さそうな声を上げる。
その表情はとてもうっとりとしていた。
お風呂が嫌いどころか、大好きみたいだ。
安心していると、慶は突然湯船の中に顔まで体全体を沈め始めた。
「...............ぶくぶくぶく...」
「慶!? ど、どうしたの!?」
まさか本当にお風呂で溺れてしまったのでは...!?
僕は一気に不安になって、慶に呼びかけてから、慶に近づこうとする。
すると、慶は突然湯船から飛び出してきた。
「わ、びっくりした......大丈夫?」
「ああ...ちょっと、頭をスッキリさせたくて」
ぷるぷると頭を振って水を払ってから、慶はそう答えた。
よくわからないけど、慶が無事でよかった。
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