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合宿二日目
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眩い光を受け、少しずつ瞼を開く。
そこには、見慣れない光景が広がっていた。
寝起きの頭でぼおっと十秒くらい考えて、ようやく合宿に来ていたのだと気付く。
横を見てみると、隣のベッドが規則正しく浮き沈みを繰り返していた。
蒼はどうやらまだ眠っているようだ。
部屋に設置された時計を見ると、朝の五時。
早起きし過ぎた。
いつもより寝るのが早かったせいだろうな。
合宿での起床時間は六時。
あと一時間。
二度寝したら寝過ごしそうなので、仕方なく起きることにした。
ベッドをある程度整えて、ジャージから制服へ着替える。
言っていなかったが、合宿での寝間着は体操服だ。
合宿ではほとんど体操服で過ごしている。
動きやすいし脱ぎ着がラクなのだろう。
顔を洗って、歯磨きをして、朝の準備をやり終えると暇になった。
時計を見ると。五時三十分に針は進んでいた。
まだ三十分もあるや。
どうしよう。
部屋の中を意味もなくうろうろとして暇潰しを探していると、寝ているはずの蒼が突然、もぞもぞと動き出した。
びっくりして、体全体がびくんと跳ね上がる。
蒼はただ寝返りをうっただけだったみたいだ。
別に蒼が起きてもなんら問題はないのに、なんで俺はびっくりしたのだろう......。
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