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寝返りをうった蒼を見てみると、毛布でさっきまで隠れていた寝顔が見れるようになっていた。
寝ている姿は度々見ているが、こんなにも間近で見ることは初めて屋上に行っとき以来だ。
相変わらず女の子みたいな顔をしている。
......可愛い。
そっと、音を立てずに蒼に近づく。
寝る姿はあどけなくて、本当に可愛かった。
昨日はバスの中や、先生の話の最中に寝ていたくせに、よくこんなにも寝られるな......と感心する。
見飽きない蒼の寝顔を眺めていると、あっという間に時間は経った。
六時の起床時間に、俺が蒼の寝顔を見ている間に蒼が起きなくてよかった...なんて安心しつつ、蒼を起こす。
蒼が準備を終えると、宿の中にある食堂へと向かう。
朝起きて準備を終えたら食堂へ集まれと昨日先生に知らされていたのだ。
食堂では温かいご飯と味噌汁、卵焼きがテーブルの上に生徒の人数分置かれていた。
なんてシンプルな朝飯だろう。
それを食べると休む間も無く、昨日先生の話をだらだら聞いた部屋......確か、先生は講堂と言っていたっけ。
そこへと移動した。
講堂では、また先生の長い話を聞かされた。
その長話の後、各自部屋へ戻り、荷物をまとめまた講堂へ。
そしてまた先生の話を聞き、合宿から学校へと帰ることとなった。
学校で解散する予定である。
合宿二日目は全く遊ぶ要素がないうえに、地べたにずっと座り、長い話を聞かされた俺はすっかりクタクタだ。
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