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...頭痛い。
痛む頭を抑えながら、学校へと向かう。
昨日は結局、食欲もなく動きたくもなくてあのまま寝てしまった。
寝過ぎたせいで頭が痛い。
頭が痛くても学校は行きたい。
......慶に、会えるから。
いつもより少し遅くなって教室に着く。
中に入ってまず慶の姿を探した。
あ、いた。
「蒼ッ!」
慶は嬉しそうな顔をしてこちらに駆け寄ってきた。
いつもは僕が慶を迎える側だから、こんな感じに出迎えてもらうのは新鮮に感じる。
「おはよう! 今日は遅いんだな?」
「うん。 頭痛くて...」
「え!? 大丈夫か!?」
「多分寝過ぎたからだと思う」
「ああ...成る程。 蒼、今日来るの遅いから休みなんじゃないかって心配してたんだ」
「大丈夫。風邪になっても熱だしても心臓発作起こしても学校には地面を這ってでも行くから」
「すごい執念だな!?」
蒼がそんなにも学校が好きだなんて知らなかった! でも体調悪いときは無理しないでちゃんと休めよ?
そう言って苦笑いをする慶。
僕が学校が好きになったのは慶のおかげなんだよ。
なんて言ったら慶はどういう反応するんだろ。
うーん...
...頭痛くて考えられないや。
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