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今日の授業はいつも以上に頭がぼーっとして、授業内容なんて一ミリも頭に入ってこなかった。
「蒼、今日なんだか様子がおかしくないか?」
昼食を食べているとき、不意に慶にそう問いかけられた。
「そうかな...?」
「自覚なかったのか? ずっと顔真っ赤だぞ?」
慶に言われて初めて気付いた。
慶と接してるから、体が火照っている...という訳ではなく、ただ単に体調が悪いだけみたいだ。
慶のことだから、僕が体調が悪いとわかるとすぐに保健室に連れて行くんだろうな。
学校は、慶と一緒にいられる大切な時間なのに...
「......いつも通りだけど...」
慶と一緒にいたいから、シラを切ることにした。
「...本当に?」
「うん」
「......」
疑いの目でじっくりと見られたけど慶は諦めてくれた。
「体調悪かったらすぐ言えよ?」
「慶は心配しすぎ。...でも、ありがとう」
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