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なんとか授業を乗り越え、放課後。
僕の体調はまた更に悪化していた。
頭がグラグラして、呼吸が上手く出来なくて、息切れをしているような息遣いになり、体が熱い。
...間違いなく熱だ。
流石に無理をしすぎたようだ。
明日休みだし、早く家に帰ってゆっくりしよう...。
僕が席を立つと同時に慶がこちらにやってきた。
「大丈夫か!? 蒼!?」
「あ...慶......何が?」
「何が? じゃないだろ! そんな真っ赤な顔して!!」
「んー......平気」
「平気じゃないだろ! ほら、俺もついてくから早く帰ろう」
「え? 慶...?」
どうやら今度はシラを切っても、信じてもらうことが出来ず、慶に連れられて帰ることとなった。
慶に腕を引っ張られて歩く中、「電車どこで降りるんだ?」とか「こっちの道で合ってる?」とかいろいろ聞かれ、答えながら歩いてたけど、熱のせいでイマイチ覚えていない。
また慶に迷惑かけちゃったなぁ...。
ぼーっとそのことだけを考えていた。
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