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「......ふぅ」
とりあえず、やれることはしたかな。
勝手にいろいろやったうえに長居するのは悪いよな...蒼が目を覚ましたら帰ろうかな...と考えていた丁度そのとき、
蒼が目を覚ました。
最初、蒼は状況が理解できないという表情をしていたが、少しすると理解したようだった。
「迷惑...かけて、ごめん......怒らせちゃったみたいだね...」
蒼はやっぱり、俺に迷惑をかけたと謝ってきた。
合宿のバスで「迷惑だなんて思ってない」と何度も言ったのに、蒼は全く理解していないな。
「だから、迷惑なんて思ってないって言っただろ? それよりも、体調悪いってことを黙ってられたことを俺は怒ってるんだけど?」
「...だって...」
蒼は駄々をこねる子供のようにそう切り出した。
俺が、その先を言うように促すと、蒼は少し躊躇いながらまた話出した。
「......学校で、体調悪いって言ったら、慶は僕を保健室に連れてくでしょ?」
「...? 当たり前だろ」
「保健室行ったら...慶と一緒にいられなくなるじゃん」
...?
俺と...一緒にいられなくなる...?
学校でいくらでも会えるのに...。
そんな無理してまで......
蒼は本当に、友達である俺のことを好いてくれているんだな...と理解する。
そこまで信頼し、一緒にいたいと思ってくれているとは思わなかった。
「俺には学校でいくらでも会えるよ? それに...そうだ、メアド交換すればいくらでも連絡取れるだろ? 教えるからさ......無理、しないでよ」
「...うん、ごめん」
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