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予想外の答えで、僕は思わず目を見開いて慶を見る。
「ほ、ほんとに...? 本当に??」
ドキドキと早まる心拍数を感じながら、僕はベッドから起き上がって慶にそう聞く。
慶は一瞬驚いた表情をした後、またさっきみたいに笑った。
「当たり前だろー! 友達なんだから!!」
友達...
そっか、慶はそういう意味で捉えたのか。
だから、好きだなんて...
「...違う」
「えっ...?」
「違うよ。 僕が言ったのはそういう意味じゃない」
慶の服を引っ張り、
慶の唇に僕の唇を押し当てた。
勢い余ったせいで、カチッと歯と歯がぶつかって痛い。
でも、そんなの気にしない。
唇を押し当てただけで僕は慶をすぐに解放した。
「...こういうこと......」
慶を引き離し、でも服は掴んだまま僕は慶を見上げる。
慶は何が起きたかわかっていないというような表情で、ただ瞬きをしていた。
「.........」
「.........」
「.........え?」
慶は自身の唇を指でなぞり、ようやくさっき起きたことを理解したようだ。
慶の目が僕を映す。
僕の顔は慶と同じくらい真っ赤なのがわかった。
慶の瞳は動揺で揺れていた。
「.........っ!!」
慶は持ってきた鞄などを放置して、僕の部屋を飛び出した。
その背中に手を伸ばしたけど、僕には届かなかった。
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