アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
3
-
「蒼」
「んぅ...?」
「飯は食ったか?」
「食べてない...」
「やっぱりか、そうだと思って作った。 たくさん食え」
「わあ...ありがとう、玲」
どうやら食欲はあるようで、嬉しそうにパクパクお粥を食べる蒼。
この調子なら熱はすぐに良くなるだろう。
「付きっ切りで看病してやりたいところなんだが...俺、この後バイトが入っててな...」
「平気だよ。 この後、慶が看病しに来てくれるし」
...ああ、なるほど。
インターホンで俺をその友達と間違えたのは看病に来てもらう約束をしていたためか。
友達が来るなら安心だな。
「早く治せよ」
「うん。玲、ありがと」
「俺は大したことしてねーよ」
それじゃあな。
そう言って蒼の部屋から出る。
蒼が友達と仲良しなのは嬉しいが、蒼が取られてしまったような複雑な気分だ。
...蒼は、その友達に抱いている感情は恋愛感情だということに気付いたのだろうか。
娘を嫁に送り出す父親の気分だ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
76 / 103