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「喧嘩でもしたの?」
「......なぁ、結」
「なぁに?」
「キスって...したことあるか?」
かなり真面目に、結に聞いてみると、結はぱちぱちと数回目を瞬かせた後、にこりと微笑んで、
俺にグーでパンチしてきた。
そこはせめてパーにしてくれ。
「いっってぇ!! 何すんだよ結っ!」
「それはこっちの台詞だよ! 付き合ってもない女の子、しかも妹にそんなこと聞くなんてありえないし!」
「それぐらいわかってるよ! でも、大切なことなんだ! 教えてくれ!」
「は、はぁ...!?」
結の肩をがっしりと掴んで、そう問いかける。
結は困惑した顔をしたが、もう一度グーパンなどせず、俺から視線を外し、もごもごしながら答えた。
「......ないよ。 まだ、中2だし...というか、そういうお兄ちゃんはどうなのさ!」
「...そうか...そういえば、結に彼氏ができたって話は聞いたことなんてなかったな......やっぱり、キスするってことは、好きってことなのだろうか!?」
「ちょっ、結の質問を無視しないでよっ! お兄ちゃんの馬鹿!」
「結は自分からキスするならどんな相手だ!?」
「セクハラで訴えるよ!?」
これ以上妹に助言(?)してもらうことはできなかった。
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