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母さんが作ってくれたお粥を食べ、布団に入っていると、俺は寝てしまっていた。
ふと目を覚ましたのは数時間後であった。
プルル...プルル......
携帯の着信音が遠くに聞こえる。
手探りで携帯を探し、それらしき物が手に当たると自分の元へ引き寄せる。
ビンゴ。
携帯だ。
画面を見てみると、
着信
蒼
と映っていた。
蒼の名前を見ると、キスしたことを無意識に思い出してまた顔が熱くなった。
一昨日あんな風になったから話しづらいな...。
でも、逃げてたらダメだよな...。
きっと一昨日のキスは何かの間違いなんだろう。
そう自分に言い聞かせ、電話に出る。
『......もしもし、慶?』
「あ、も、もしもし...」
『よかった。 電話出てくれて。 慶が熱出したって担任が言ってたんだけど...本当...?』
「あー...ちょっと、な」
『すごい鼻声......僕のお見舞いになんか来たせいで移ったよね...ごめん』
「いっ、いやぁ! 全然平気だし! それより、蒼が元気そうでよかったよ!」
『うん、慶のおかげで治ったよ』
「いや、俺は何もしてないって。ただ、手繋いだだけ......」
手を繋いだ後にキスをするところが頭の中でフラッシュバックする。
「...」
『慶?』
「あ、いや、なんでもない」
『...あのさ...
慶の家にお見舞いに行ってもいい?』
「...え?」
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