アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
4
-
ピンポーン
チャイムの音が遠くに聞こえる。
玄関まで迎えに行こうと思い、ベッドから出ようとするが...体がだるくて、フラフラして、とても迎えに行ける状態ではなかった。
メールで「ごめん。動けそうにないから、勝手に入ってきて」と送り、ベッドに潜る。
少しすると蒼が俺の部屋にやってきた。
「慶、大丈夫...?」
遠慮しがちに部屋に入る蒼の顔を見ると、キスしたことを鮮明に思い出し、顔が熱くなった。
いつも通りに蒼と顔を合わせられる気がしない。
毛布を頭まですっぽりと被った状態で「大丈夫」と返事をした。
「熱、酷いみたいだね...桃缶とか、冷えピタとか、いろいろ買ってきたけど...桃缶食べれる? 食べさせてあげようか?」
「い、いや! 自分で食うから大丈夫!」
「冷えピタ貼ってあげようか?」
「じ、自分で、やる」
「あ、あと...僕の部屋に忘れ物したでしょ。 それ持ってきたんだけど、どこに置けばいい?」
「そこら辺に置いといて」
ベッドに入った状態でそう言う俺を見て、蒼は声音はだんだんと不満げなものになっていった。
そして、
「...慶、キスしたこと、怒ってる......?」
突然核心を突いてきた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
83 / 103