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朝の登校している途中、昨日の慶を思い出す。
熱で辛そうにしているのは見ているこっちも辛かったけど、僕のことを好きだって言ってくれたあの顔はすごく好きだな。
優しく、太陽みたいな笑顔。
僕を惹きつけて離さないあの笑顔が大好き。
その笑顔を自分に向けてくれたという事実を思い出すだけでなんだか恥ずかしくなってきた。
前までは平気だったのに。
どんどん慶のこと好きになっているな。
「おい、邪魔すんじゃねーよ」
それにしても、慶はなんであんなにも優しくてかっこいいんだろう。
「おい! 聞こえてねーのか? このっ」
ううーん、やっぱり、慶は最初に話しかけてくれたあの時から他の人とは何か違うものを持ってると思ってたんだ。
「...!? お、俺のパンチを避けただと...!?」
「すげー...」
「っ...!なんかのまぐれだ!」
あれ?
でも、慶はなんで僕のこと好きになったんだろ。
僕のこの容姿を一目見て好きになったって言っていたけど僕は別に可愛くないしかっこよくもない...。
「...! チッ! 覚えてろよ!」
まあいいか。
慶が可愛いと思ってくれてるならそれで満足。
「な、なあ! なあってば!」
「...え?」
慶のことをずっと考えていて気づかなかった。
僕の腕をしっかりと掴み、きらきらとした眼差しでこちらを見てくる黒髪の身長が低い男の子がいた。
いつの間に現れたのだろう?
「これから兄貴って呼んでもいいか!?」
「...え?」
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