アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
2
-
ぎゃいぎゃい言い合いをしていると、チャイムが鳴った。
ちびっ子ギャングこと九条湊は先生に早く自分の教室に帰れと叱られた後、イライラした様子で教室から出て行った。
「蒼! さっきの奴なんなんだ?」
「今朝、登校してる時に会って...よくわかんないけど、兄貴って呼ばせてくれって頼まれた」
「......えーっと...なんでだ?」
「僕が知りたい」
「蒼って喧嘩とかするのか?」
「いや、全く。 なんか、僕のことすごく強いって勘違いしてるんじゃないのかな?」
「...なんでまた?」
「そこのところも僕が知りたい」
どうやら、あのちびっ子ギャングのことは蒼にもよくわからないのだそうだ。
気づいたら何故か懐かれていて、あのようになったとか...。
「それより、熱は治ったの...?」
「ん? ああ! 全快だ! 見舞いに来てくれてありがとうな!」
「ううん。......元気になったみたいで、嬉しい」
くっ...今日も蒼は可愛い...!
可愛いことを言ってくれるじゃないか...!
まあこんなにも可愛い蒼なんだし、他の奴に好かれてもおかしくはないよな。
蒼が強いと認められた理由はよくわからないが。
ちびっ子ギャングは高校生にしてはかなり身長が低くて童顔だが、危険人物なのだから俺が蒼を守らないとな。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
92 / 103