アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
3
-
「兄貴ッ!」
休み時間になるやいなや、俺と蒼のクラスに突撃してきたちびっ子ギャング。
身長が低いから目立たないけど、一応、ちびっ子ギャングは一個上なんだよな...。
「......えっと、ちびっ子ギャング?」
「兄貴まで...!? 俺のことそんなヘンテコでダサい名前で呼ぶのやめろ!」
「ごめん...?」
「許す!」
「おいこら! そこのちびっ子ギャング!!」
「お前は許してねぇぞこの失礼口悪クソ野郎」
威圧感溢れる視線でこちらを睨みつけてくるちびっ子ギャ......九条。
うッ、さすが現役ヤンキー。
めっちゃ怖い。
...なんて思うこともなく。
やっぱり童顔チビはヤンキー向いてねぇよなって本気で思うくらい怖くなかった。
「兄貴にそうやすやすと関わんじゃねぇよ...兄貴はなァ...お前なんか相手にならねぇぐれぇ強えんだよ!!」
「...そうなの?」
「あ、兄貴...!? 何言ってんだよ! 兄貴こそヤンキー界のトップだろう!?」
九条は、蒼にはすごい下っ端な態度をするくせに、俺にはいつものムカつくヤンキーの態度で接してきた。
よくそんなコロコロキャラを変えられるな...と感心する。
「九条」
そんなところで、俺と蒼と九条じゃない声がこちらに話しかけてきた。
その人は、眼鏡を掛けた長身の...。
...あれ?
この人、何処かで...。
「あ、玲」
「おお、よお。 蒼」
ああ、そうだ。
この前、蒼の家の前で見かけた蒼の幼馴染だ。
こんな間近で見るのは初めてだったからわからなかった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
93 / 103