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「うげ......矢代...」
えーっと、矢代玲先輩? でいいのか?
矢代先輩が現れると、何故か九条は顔をしかめ面にし、すごく嫌そうな表情へと変化した。
「俺の幼馴染とその友達に迷惑をかけるな」
「うっせーなァ。 何しようと俺の勝手だろうが」
「人の迷惑にならないことならば俺も間に入ったりなんてしない」
「あー、やだやだ。 これだからお堅い真面目眼鏡は嫌いなんだよ...」
なんだか、仲良さげ(?)に話している...。
一体、どういう関係なのだろう。
「湊...玲と知り合いだったの?」
「あっ、勘違いすんなよ兄貴! コイツとはなんもねーからな!? 口うるさく"人に迷惑かけるな"だの"制服はきちんと着ろ"だの言ってくるだけだからな!?」
「担任がな..."矢代。お前は真面目でしっかりしているから、九条の世話を頼めないか?"って言ってきたから俺が責任もってコイツの監視兼指導をしているんだ。 一応、風紀委員だしな」
「俺は頼んでねーよ! そんなこと!」
「お前の意見など聞くとでも?」
「うわっ、本性現しやがったこの鬼畜くそ眼鏡! って、ちょっ、やめろっ! 腕引っ張んじゃねぇ! 兄貴ぃ! 助けて!」
「ばいばいー」
「助けるどころか見送られたッ」
ちくしょおおお! 兄貴のばかぁ!! なんて喚き散らしながら矢代先輩に引きずられて行った九条。
矢代先輩が常識のあるきちんとした人で助かった。
矢代先輩のことを心の中で"みんなのお兄ちゃん"と呼ぼう。
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