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結局、四人で帰ることとなった。
蒼と二人きりでイチャイチャできると思ったのに...!
「兄貴! 荷物持つぜ!」
「いや、大丈夫...」
「もっと俺を頼ってくれよ兄貴!」
「...じゃあこれ......」
「まさかの丸裸の教科書!!! 指定鞄を持たせてくれよッ!」
「手ぶらで歩くのは落ち着かないから...」
「だからって丸裸の教科書はないだろ!?」
「じゃあこれ...」
「ノート!!! 量を増やせばいいって話じゃないからな!?」
蒼とちびっ子ギャングがわいわいと会話をしているところで、矢代先輩は俺の方へやってきた。
...どうしたんだろう?
「突然割り込んで悪かったな」
「い、いえ、大丈夫です」
「九条が迷惑かけているみたいで...申し訳ない」
「そんな...矢代先輩は何も悪くないですよ。 悪いのはあのちびっ子ギャングただ一人です」
「......ありがとう。 ああ、ところで、蒼と付き合ってるんだって?」
「ふぁ!?」
ちびっ子ギャングの話から突然、蒼と俺が付き合っているという話題に話が飛躍して俺は思わず間抜けな声を上げてしまった。
「なっ、なんで知って...ッ!」
「...そうか、もうそこまで進んでいたのか...」
「せ、んぱい...?」
何やら神妙な面持ちでぽつりと独り言を言った後、矢代先輩はまた俺に向き直ってにこりと話しかけてきた。
「いいや、なんでもない。 それより、蒼はね...俺の大切な大切な幼馴染なんだ」
「は、はい...?」
「それはそれは実の弟のように可愛がってきた子なんだよ」
「はぁ...?」
「......蒼を泣かせたり、悲しませたりなんてしたら、俺が許さねぇから覚悟してろよ...?」
.........キャラ違いませんか? 矢代先輩?
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