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「なんでお前がいんだよちびっ子ギャング...」
「それはこっちの台詞だ!」
蒼と一緒に蒼の家へ行くと、蒼の家の前にはちびっ子ギャングとみんなのお兄ちゃんという名の化けの皮を被った蒼大好き二重人格矢代先輩がいた。
ふ、2人きりでの勉強会だと思ったのに...!!
「兄貴! こいつがいるんなら、俺は帰るぞ!」
「それはこっちの台詞だ! 俺も帰りたい!!」
「えっ...帰っちゃう...の...?」
ぐ、ぐうう...!
そんな悲しそうな顔をしないでくれ蒼!
だからと言ってこのお邪魔虫2人付きの勉強会なんて耐えられない...!!
「二人とも帰るのか? それなら、俺が蒼にマンツーマンで勉強を教えるが...」
...矢代先輩と...蒼が2人きり...!?
そっちの方が絶えられる気がしない!
「い、いやいや! 俺は帰らないよ!」
「む...兄貴がいるなら...俺もお供する」
「お供というか...お前、年下2人より勉強できねーんだから"お世話になる"っていうのが正しい言い方だろ」
「うるせぇ黙れ矢代」
「九条、3×5は?」
「馬鹿にすんな! 15だ!」
「7×8」
「55」
「湊...56だよ...」
「うっ......た、たまたま! たまたま間違えたんだ! たまたま!」
「7×9」
「7の段攻めやめろよッ!!!」
「ほら見ろ馬鹿だ」
高校2年生にして7の段が言えないのか...。
俺、このメンバーの中ちゃんと勉強できんのかな...。
そんな不安を抱えながらも、蒼の家の中へと俺は入って行った。
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